長距離路線の花形、ボーイング777って?

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photo/Takayuki Murata(KKP)

かつてボーイングのフラッグシップといえば”ジャンボ”の愛称で知られる747シリーズでした。しかし、ライバルメーカーであるエアバスからデビューした大型機A330、A340シリーズは、747を凌ぐ燃費と航続距離に加えて、中型機767より50〜100席ほど多い300〜400席という座席数を確保しており、急速にシェアを拡大しました。そこでボーイングは対抗馬となる新世代の大型双発機として777の開発に着手したのです。

コンピュータを駆使した最先端の設計により誕生した777はそのメカニズムも先進的。操縦・制御系統は電気信号によるフライ・バイ・ワイヤを採用したほか、コクピットの計器類も液晶ディスプレイが使用されています。

また、発注した航空会社も「ワーキング・トゥギャザー」として設計・開発に参加しており、さまざまな意見や要望を提案しています。ANAでは便器のフタが”バタン!”と閉まると化粧室付近の乗客が不快に感じることを伝え、ゆっくりと閉まるフタの提案などを行ったのもその一例です。

さて、777にはいくつかの派生モデルがあるので、簡単にご紹介しましょう。JALやANAの国内幹線などでも活躍する777-200は、300〜400席の座席を確保した標準型で、航続距離は約9700kmです。777-200ER(Extended Range)は-200をベースに航続距離を約1万4000kmに延長したモデル。さらに、世界最長となる1万7000kmの航続距離を誇る-200LR((Longer Range)ワールドライナーもラインナップしています。この-200LRは香港を離陸し、太平洋、北米、大西洋を横断、ロンドンまでの2万1601kmを飛行、ギネス記録を樹立しました。

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さらに777には、胴体を延長した777-300や航続距離を約1万4000kmに延長した-300ERも用意。-300ERが搭載する「GE90-115B型エンジン」は世界でもっとも強力なターボファンエンジンとして、こちらもギネスに認定されています。エンジン部分の直径はなんと約3.5m、小型機737の胴体直径とほぼ同じです。

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ちなみに、この-300ERは翼の先端部が延長され、後方に向かって三角状に伸びています。JAL、ANAでも北米や欧州線で運航しているので、空港で”巨大なエンジン”と”先端部が尖った主翼”を探してみるのも面白いと思います。