羽田空港でしか買えない!! ちょっと特別仕様の横濱名物

横濱名物 崎陽軒の「昔ながらのシウマイ」。ビールに合う、そう、あのシウマイです。電車旅のお供と思われていますが、空港にだってちゃんとあります。でも、ちょっと違うんです。

「味?」「そうそう、国際線の機内食は気圧を考えて味付けされてますからね。でも違います!」
「パッケージ?」「そうそう、包装紙だけ空港仕様のところがありますからね。でも違います!」

そもそも空港限定とは謳っていないから、
パッケージは一見なんの変哲もない「昔ながらのシウマイ」。
味はもちろん、いつもながらの安定したおいしさ。

ではどこが? 

食べる3分前に遡ってみましょう。
丁寧に包まれた包装紙を破ります。几帳面派とビリビリ派がいますが、今回あまり関係ありませんのでここは割愛。そして、しょう油受けに貼られたシールを剥がし、お手ふきを取ると「ひょ、ひょうちゃんがない!」(←ポイントはここです!)。しょう油受けにちょこんと乗っているのは、こともあろうことかプラスチック製のしょう油入れじゃないですか。な、なぜ?

「えっ、これだけ?」と思ったアナタ。ことの重大性を認識していませんね。どうでもいい人には大したことはないけど、一部の人は軽く喪失感を覚えるくらいの衝撃度なんです。

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パッケージにはこだわりとおいしさの秘密が書いてあります。機内でもおいしくいただけます

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このテープをはがす瞬間が、ひょうちゃん好きにはたまりません。ひょうちゃんとの出会いまで3秒前

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プラスチック製でもヒコーキ型だったら……。B787とかB777とか違ってたら、こっちも集めるために買うのに

そもそも、ひょうちゃんとは、崎陽軒の「シウマイ」に入っている、磁器のしょう油入れのこと。シウマイができた昭和3年(1928年)当時は小さなガラス瓶に入っていたようですが、戦後、ひょうたん型の白い磁器に変わったそう。その容器に、漫画家の横山隆一さんが目鼻を描き表情を付け、自ら「ひょうちゃん」と命名し、昭和30年(1955年)1月8日に誕生したんです。

創業80周年の節目となる昭和63年(1988年)にはイラストレーター原田治さんの手による2代目が、平成15年の横浜工場リニューアル時には再び横山隆一さんの絵柄になりました。現在は3代目で、絵柄は初代同様48種類あるそうで、コレクションする人も多いアイテムといえます。

包装紙をビリビリと破いて、どの絵柄かなと確認するのは密かな楽しみ。紙のお手ふきで隠されたしょう油受けのテープを取った瞬間、「やったー、新しいやつ」「あー、持ってる」なんて、一喜一憂するわけです。それほどの愛されキャラであり、昔からあるなじみ深いアイテムで、しかもシウマイとは切っても切れない関係のものなのに……。

では、なぜ空港で販売されているシウマイのしょう油入れがプラスチックかというと理由のひとつとしては「ひょうちゃんは磁器でできているため、機内で割れてお客様に迷惑が掛かるといけないから」(崎陽軒 広報・マーケティング部)なんだとか。なるほど、至極ごもっともな理由。主役はあくまでシウマイ! ひょうちゃんにこだわりすぎての愚問でした。

こうした細かい気配りのおかげで機内でも食べられることを胆に命じながら、いただきましょう。ちなみに、ひょうちゃん目当てではない方には、もちろんシウマイ弁当。羽田空港で購入可能できます! 機会があれば、飛行機写真の第一人者のLさんも大好物というシウマイ弁当の食べ方を取り上げたいと思います。

ひょうちゃん好きには朗報も。

羽田空港だけでしか手に入らないという「昔ながらのシウマイ」のしょうゆ入れもある意味レア(?)ですが、ホントのレアものは、今年の8月中旬までの予定で登場した赤いちゃんちゃんこを着た「還暦記念ひょうちゃん」と「金色の還暦記念ひょうちゃん」! 「特製シウマイ」と「昔ながらのシウマイ」の、シウマイの数によって(大)もしくは(小)のひょうちゃんが入っており、デザインはそれぞれ全48種の中から選び抜かれた14種。もちろん期間中は、通常のひょうちゃんも入っているのでどれがでるかは開けてからのお楽しみ!


金色の還暦記念ひょうちゃん(大)。これまでにないゴールドカラーでスペシャル感満載! 昔ながらのシウマイ30個入、特製シウマイ12個入、特製シウマイ22個入に


還暦記念ひょうちゃん(大)。赤いチャンチャンコには60thと書かれている。昔ながらのシウマイ15個入、特製シウマイ6個入に入っています

残念ながら空港では買えませんが、ひょうちゃん好きにはたまりませんね。

崎陽軒
羽田空港